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2020.06.03 Wednesday

『AI時代と禅』読後感

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 葆光庵老師さま

 

お世話になっております。お著作、拝読させていただきました。全体に平易な文章で説かれており、ぐいぐい引っ張られる感じで読了いたしました。

 

このタイトル『AI時代〜』を見た時、とっさに老師が繰り返し説かれている相対樹と絶対樹の関係性の中で、相対樹(私は合理主義と受け取っておりますが)の権化であるAIに対し人間のあり方としての絶対樹をお示しになっているのかも、と深読み? をしたものです。AIがのさばればのさばるほど、それに比例して絶対樹が必要になるということでしょうか?

 

それはそうとして、禅が仏教他宗派、世界の他宗教に寛容であることも初めて知りました。信ということの大切さをお書きになっています。“自分には認識できないことを承認する”・・・。まさにこのことでは、あらゆる宗教は一つのリングになっているのかも知れません。

 

余談になりますが、先日テレビでイスラエルの歴史学者でユバル・ノア・ハラリという人がコロナ後の脅威を語る中で、IT技術のますますの進歩によって独裁的為政者が人々の皮膚の内側まで見通せるようになるだろうと、つまり演説に万歳をしていても、笑顔で拍手をしていても、その人間の心の中は反対をしていることが分かるようになる、これは恐ろしいことだと。

インタビュアーが、その恐怖をあなたはどう乗り越えますか? と尋ねると彼はすかさず、

「一日時間の瞑想(メディテーション)をします」

驚きました。現代の世界の知識人の一人と言われる人にしてこの言葉です。

座禅というのは日本固有の文化だと思ってきましたが、改めてインターナショナルなものであり、今後テクノロジーがますます発達するなかで人々の心の平安にとって、グローバルに大切なことになっていくのかもしれないと思ったものです。

 

最後に、この御本の山場とも言える“座禅とは何か”の中で数息観の行のステップが大変分かりやすく説かれています。この項は座禅の教則本として繰り返し読み、体に叩き込む必要あり、と感じました。

三歩進んで二歩下がるような遠い道には違いありませんが、暗闇をやみくもに進んで行く感があった中で、かすかな光が見えた気はしております。無論やるのは私ども自身で、失礼ながら老師を始め先生方には、こちらがスポーツ選手であればコーチをお願いしているつもりでおります。

思うにこの山道は各人各様でてっぺんだけが同じ場所なのかもしれません。

孤高の求道者などではもちろんなく、日々の自分を内省しつつ、遅まきながら一歩一歩この山を登って行きたいと思います。

 

今後もお導きを、伏してお願いいたします。

 

大江匡昭デザイン事務所経営、月から荻窪静座会参加) 東京荻窪支部 

2020.06.03 Wednesday

房総支部日曜座禅会 再開

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本日から再開になりました房総支部日曜座禅会の報告をさせて頂きます。

正式な再開は日(日)を予定していますが、本日はその準備の為の仮の再開日として会員のみの参加予定でした。

参加者全員マスク着用で、靴下も履いて、十分な間隔をあけて座りました(写真参照)。

 

 

会員が10名、それにうれしいことに新到者が名(T..さん男性)お見えになりました。

以前から房総禅道場のことをご存じで、先週も座禅会終了後にお見えになり、鉄心さんが対応して下さっていました。

本日初めて一緒に座りましたが、いきなり一炷香通して座られました。

自宅近くのお寺で回座禅したことがあるとのことですが、座相もなかなかのしっかりしていました。

自転車で時間15分かけてお見えになられるとのことです。

座禅後の室内清掃・消毒作務にも参加頂きました。

仕事はリタイアされたとのことですが、お若い頃の祖森居士に似た印象で、作務の動きも機敏です。

これからもお出で頂けるとのことですのでよろしくお願いいたします。

 

日から正式に日曜座禅会を再開いたします。

ホームページや関連の静座会等での広報を通じて、以前のように新到者が毎回参加して下さるようになればと思います。

その思いを込めて本日は室内清掃・アルコール消毒を徹底しました。

玄関に入山時・禅堂内での注意書きを掲示し、消毒用アルコール、予備用マスクを準備しました(写真参照)。

 

ほとんどの方が前もって準備されて、念の為準備したマスクと靴下はほとんど使わずに済みました。

皆様の衛生管理が十分に行き届いていることに安心いたしました。

次回は月初の作務日にもなりますので、全山の草刈り、隠寮の庭そうじを中心に鉄心居士の指揮で行う予定です。

是非、13日からの参禅会に新しい方の参加が得られるよう皆様のご協力をお願いいたします。

引き続き皆様のご参加をよろしくお願い申し上げます。

合掌  仲野嶢山 拝 房総支部

 

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